退職金/退職給付費用

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勘定科目の一つである「退職金/退職給付費用」(読み仮名:たいしょくきん/たいしょくきゅうふひよう、分類:営業損益)に関する解説です。どういった時に使用される勘定科目なのかの説明と、具体的な仕分けのサンプルを掲載しています。

退職金/退職給付費用とは

退職金とは従業員や役員が退職をする際に会社から支払われる一時金のことです。

退職金は退職時に一括して支払われますが、給料の後払いという意味合いも持ちます。その為、当期分としての負担分を決算時に計上します。その時に退職給付引当金を負債とし、退職給付費用を費用として計上します。

退職金/退職給付費用はどのような時に使用されるのか

「退職金/退職給付費用」科目がどういった時に使用されるものなのかについて確認します。

退職給付引当金の計上

将来の退職金支払のために退職給付引当金を計上します。

(借方) (貸方) 
退職給付費用xxxx 退職給付引当金xxxx

退職給付の支払

実際に退職金を支払う場合には預金などから支払が行われます。

(借方) (貸方) 
退職給付引当金xxxx 預金xxxx

「退職金/退職給付費用」科目の仕分けサンプル

では具体的な取引毎に仕訳のサンプルを見ていきます。

期末に退職給付引当金として今期分の50万円を計上した。

(借方) (貸方) 
退職給付費用500,000 退職給付引当金500,000

従業員が退職し退職金として30万円を預金から支払った。

(借方) (貸方) 
退職給付引当金300,000 預金300,000

( Written by Tatsuo Ikura )