受取利息
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勘定科目の一つである「受取利息」(読み仮名:うけとりりそく、分類:営業外損益)に関する解説です。どういった時に使用される勘定科目なのかの説明と、具体的な仕分けのサンプルを掲載しています。
受取利息とは
受取利息とは預金などの利子や公社債の利子、貸付金の利子などのことです。
企業が金融機関に預け入れた資金に対する利子となります。当座預金は無利息なため利息は付きません。個人事業主の場合は、預金に対する利息は事業所得ではなく利子所得のため、受取利息ではなく事業主借として処理します。
受取利息はどのような時に使用されるのか
「受取利息」科目がどういった時に使用されるものなのかについて確認します。
受取利息の受取
預貯金及び社債などの受取利息については源泉所得税が発生します。
(借方) | (貸方) | ||
---|---|---|---|
預金 | xxxx | 受取利息 | xxxx |
租税公課 | xxxx |
貸付金に対する受取利息については税金の天引きは行われません。
(借方) | (貸方) | ||
---|---|---|---|
預金 | xxxx | 受取利息 | xxxx |
「受取利息」科目の仕分けサンプル
では具体的な取引毎に仕訳のサンプルを見ていきます。
普通預金の利息10万円に対し税金の天引き額2万円が引かれて8万円を受け取った。
(借方) | (貸方) | ||
---|---|---|---|
預金 | 80,000 | 受取利息 | 100,000 |
租税公課 | 20,000 |
取引先への貸付金30万円を利息2万円と一緒に現金で受け取った。
(借方) | (貸方) | ||
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現金 | 320,000 | 貸付金 | 300,000 |
受取利息 | 20,000 |
( Written by Tatsuo Ikura )