前受収益

広告
eyecatch

勘定科目の一つである「前受収益」(読み仮名:まえうけしゅうえき、分類:流動負債)に関する解説です。どういった時に使用される勘定科目なのかの説明と、具体的な仕分けのサンプルを掲載しています。

前受収益とは

前受収益とは継続的な取引に対して、まだ提供していない役務に対して受け取った対価を処理する勘定科目です。

賃貸契約などのように継続して提供しているサービスに対し、来月分の家賃を今月受け取るなどまだ提供していないサービスに対する対価を受け取った場合に使用します。

前受収益はどのような時に使用されるのか

「前受収益」科目がどういった時に使用されるものなのかについて確認します。

前受収益の発生

決算日などの締めを行う日に、継続して提供しているサービスなどの対価に対し、既に受け取った収益の中で今期分ではない分を前受収益に振り替えます。

(借方) (貸方) 
受取家賃xxxx 前受収益xxxx

前受収益の再振替

翌期になり期末に前受収益に振り替えていた分を、改めて対応する勘定科目に再振替えします。

(借方) (貸方) 
前受収益xxxx 受取家賃xxxx

「前受収益」科目の仕分けサンプル

では具体的な取引毎に仕訳のサンプルを見ていきます。

1年分の家賃80万円を現金で受け取った。

(借方) (貸方) 
現金800,000 受取家賃800,000

決算日に受け取っていた家賃の中で翌期分の家賃20万円を振替処理を行った。

(借方) (貸方) 
受取家賃200,000 前受収益200,000

翌期になって前受収益を再振替えした。

(借方) (貸方) 
前受収益200,000 受取家賃200,000

( Written by Tatsuo Ikura )