繰越利益剰余金

勘定科目の一つである「繰越利益剰余金」(読み仮名：くりこしりえきじょうよきん、分類：純資産)に関する解説です。どういった時に使用される勘定科目なのかの説明と、具体的な仕分けのサンプルを掲載しています。

繰越利益剰余金とは

繰越利益剰余金とは、以前まで未処分利益と呼ばれていたものです。株主総会により利益処分対象となるものです。

前期から繰り越された金額に、期中の増減および当期純利益などを合計した金額が期末における繰越利益剰余金とものとなります。期中に以前に積み立てた積立金などを取り崩した場合は繰越利益剰余金に加算され、逆に新しく積立を行った場合は繰越利益剰余金から減算されます。最終的に期末の繰越利益剰余金が配当などの原資になります。

繰越利益剰余金はどのような時に使用されるのか

「繰越利益剰余金」科目がどういった時に使用されるものなのかについて確認します。

積み立て

任意積立金の積み立ての場合は次のようになります。

(借方)		(貸方)
繰越利益剰余金	xxxx	任意積立金	xxxx

積立金の取り崩し

任意積立金の取り崩しの場合は次のようになります。

(借方)		(貸方)
任意積立金	xxxx	繰越利益剰余金	xxxx

「繰越利益剰余金」科目の仕分けサンプル

では具体的な取引毎に仕訳のサンプルを見ていきます。

(借方)		(貸方)
繰越利益剰余金	3,300,000	未払配当金	3,000,000
		利益準備金	300,000

(借方)		(貸方)
任意積立金	2,000,000	繰越利益剰余金	2,000,000